基礎から美術系大学の受験対策を始めようと思っている方へ。
デッサンの描画材は鉛筆、木炭、コンテなどいくつか種類がありますが、初心者にお勧めしたいのが「木炭デッサン」です。
デッサンを始めたばかりの頃、多くの人が悩むのが「形が似ない」「影を上手く付けられない」など見た形を写し取る作業の難しさではないでしょうか。
この絵を描く上での基本能力は、練習すれば誰でも向上させることができますが、美大受験生はできるだけ早く向上させたい能力です。
デッサンを練習する場合、初めから正確な形を捉えるのは難しいので、描いていく課程の中で修正を繰り返します。
木炭デッサンでは、この修正作業が鉛筆デッサンよりも容易にできるのです。
つまり、時間が同じなら木炭デッサンの方が作業量が多くなり、基礎力を短時間で向上させることができます。
そして、形が狂いにくくなれば鉛筆デッサンだけでなく、着彩表現においても格段に制作スピードが上がります。
現在通っている高校3年生の一例を紹介します。
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Hさん。
小樽市内から土日で通う高校3年生。
基礎コースからスタートし、現在はデザインコースに在籍。
習い始めた時期:高校1年の冬季講習会。
それまでの経験:学校の選択美術の授業経験のみ。学校や家でデッサンを練習することはないそうです。
1.【始めて間もない頃の木炭デッサン ラボルト】
石膏像2枚目
高校1年1月
制作時間:約20時間
コメント:力作ですが最初は慣れない道具の使い方に戸惑ったり、形が正確に取れなくて完成までに20時間程度かかっていました。因に1枚目は無料体験講座で描きました。
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2.【最後に描いた木炭デッサン ブルータス】
石膏像10枚目
高校2年6月
制作時間:約15時間
コメント:形や明暗が正確になるにつれて奥行き表現も自然に出せるようになりました。描くスピードも上がっています。
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3.【初めて描いた鉛筆デッサン ラボルト】
石膏像11枚目
高校2年7月
制作時間:約15時間
コメント:半年間(10枚)木炭デッサンで練習した後に描いた鉛筆デッサンは、初めて鉛筆で描いたとは思えないほどの完成度です。
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4.【最近描いた鉛筆デッサン ブルータス】
石膏像20枚目
高校3年4月
制作時間:約12時間
コメント:東京芸大デザイン科など、石膏像が出題される入試とほぼ同じ時間で描ききっています。現在は石膏像だけでなく、静物や人物の顔や手など様々なモチーフを練習しています。また、色彩表現など専攻別課題にも取り組んでいます。
これはあくまで個人の一例ですが、これから始める方や、まだ木炭デッサンを描いたことがない方は、一度取り組んでみることをお勧めします。
石膏像の木炭デッサンは基本的にいつでも受講が可能ですので、まずは体験講座で経験してみてはいかがでしょうか?(デッサンに必要な道具はすべて貸出しております。)
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